ちょっと昔のボールペンのお話(日本の美しい色、絹物語)
ちょっと昔のお話をしてみようと思います。
このブログを立ち上げるとき、自分が文房具好きになったポイントは何かと考えてみました。小学校にあがる前にぺんてるさんのハイブリッドが発売され、ミルキーペンを持っていることがステータスだった小学生時代。
今思うと、ハイブリッドも全色持っていた気がします。ピンクのインクが綺麗で……赤で書くような部分を全部ピンクで書いていたのは良い思い出です。黄色も黄緑も持っていましたね。
塾で文房具好きな友達がいたので、隣同士の席になったら間に手持ちの文房具を全部並べて「お互い声掛けないでも全部使っていいことにしよう!!」と取り決めをしていました。この子の存在は大きかったです!!塾が始まる前に一緒に文房具屋さんに行ったり、買った文房具の情報交換をしていたのは良い思い出です。(ちなみに大人になってから万年筆の良さを教えてくれたのも、この子だったりします。)
そして、小6~中1あたりに発売されたペン、全20色の美しい色……このペンの存在は本当に大きかったと感じています。
日本の美しい色
1998年に販売された、ぺんてるさんの絹物語。未だにふと思い出しては、いつかまた出会えないかなと思ってしまうシリーズです。
全20色の日本の美しい色-
今まで、赤・青・ピンク・黒という色しか知らなかった私にとって衝撃的な出会いでした。(多分、知っている中で1番難しい色は朱色とかそんな時代です。当時はパソコンがなかったのでインターネットで調べることも出来なかった!!)
1.山藍摺(やまあいずり)
2.孔雀緑(くじゃくみどり)
3.青竹色(あおたけいろ)
4.萌葱色(もえぎいろ)
5.浅緑(あさみどり)
6.藍白(あいじろ)
7.灰青(はいあお)
8.縹色(はなだいろ)
9.紺碧(こんぺき)
10.瑠璃紺(るりこん)
11.紅藤(べにふじ)
12.藤紫(ふじむらさき)
13.菖蒲色(あやめいろ)
14.梅紫(うめむらさき)
15.深緋(こきひ)
16.秋桜色(こすもすいろ)
17.桃花色(ももいろ)
18.金茶色(きんちゃいろ)
19.照柿(てりがき)
20.栗皮色(くりかわいろ)
特に、6~10の青系の色が大好きで…
青…………というより、蒼とか碧と表現するべき色だと、これは青だけど青ではないと何となく察した記憶があります。
当時は幼かったので全然知識がなく、京都で売っている和紙の高いおりがみの色かな?とか思っていたのですが、それでもこのペンの色の美しさ、そして名前の美しさ、響きの美しさの衝撃は、20年経った今でも忘れられません。
古文を習ったとき、美術館に日本画を見に行ったとき、日本の文化に触れるときにはいつだって、心の隅に残るこのペンのことを思い出してしまうのです。
今はインターネットで何でも出来てしまう時代。
メル○リさんで全20色セットが出品されていたこともあったみたいですね。それでも、いつかどこかの街の文房具屋さんで会いたいなと思ってしまいます。
復刻しないかな-。